◇◆'07年11月例会(壁塗り第1弾&石釜づくり◆◇

日 時: 平成19年11月10日(土) 
参加者: スーサン、キコリンさん、ニワケンさん、樹とワンさん、TAMAさん、まっちゃん、ゴンさん、かりまつさん、ヤマさん、ヤス、あやめ、モリト


本日は、「土壁塗り」と「石釜づくり」のワークショップを同時開催。
壁塗りは、スーさんが、そして石釜づくりはSuiさんが先生です。


研修施設の壁塗りは、事前にスーさんがワラと赤土を発酵させた材料を準備してくれていて、それを、この場で小分けし適当な固さに調整いくところからスタートです。

しかし…、この作業が思った以上に重労働!
水を足しながらマンガでこねる力仕事。均一に混ざるまでに時間もかかり、そして、準備する量も大量。
はじめは泥遊びを楽しんでみんなが群がっていたこの作業も、気がつくと人影がまばらに・・・

今回は、トイレなどの水周りの壁と腰壁部分の片方をすべてやってしまおう、ということで、壁ごとに担当を決めて責任施工。
スーさんの指導を受けて、塗りのスタートです。
昔、バイトでやったことがあるという樹とワンさん、意気揚々に塗り始めましたが、あえなく撃沈!塗ったそばからボロボロと剥がれ落ち・・・。
でも、少しやるとみんなコツをつかめたようで、職人気分で順調に作業が進んでいきました。
あやめちゃんも頑張って大きな壁を一枚、塗り上げました。エライ!

一方、石釜づくりは…

まずは、土台のやり直しからスタートです。この日のために事前に土台をセットしておいたのですが、Sui先生からダメだし!
近くの石を人力で運んで修正作業です。
なんとか石積みが完成し、いよいよ次は上面をモルタルで固めて水平にする作業です。
と…ここで問題発生。

準備してあったモルタルは耐火モルタルだけ。これは熱を加えないと固まらない代物。土台部分は構造上直接熱が加わらずこれを使っても固まらない。
しかし、通常のモルタルはない…。 どうする?
仕方なくこの耐火モルタルで応急処理。上で木を燃やし強制的に熱を加えて固めてしまうことにしたのです。

◆午前の作業はここで終了。

昼食後、なんとか少し固まった土台の上に、耐火レンガを積んでいきます。やっと本格的な石釜づくりになってきました。レンガに耐火モルタルをつけ、設計図どおり組み上げます。
ドーム部分には竹を束ねて下地をつくり、それに沿ってアーチ状に組んでいきます。

順調に作業も進み、終わりが見えかけたその時・・・
またしても問題発生!

「なっ、ない!!」

レンガをつなぐ耐火モルタルがないのです。
そうです。土台部分に応急的に使ったことで肝心なレンガ組みに足りなくなってしまったのです。
急遽、キコリンさんが山を降り、一番近いお店まで買いに走ることに。それまで、作業は中断です。

◆午後4時30分。キコリンさん帰還。
太陽は西に傾き、あたりは次第に暗くなり始めていました。
早速、作業開始。続きのアーチ部分の仕上げです。
残すは煙突部分だけ。あと少し!
あたりはすでに真っ暗闇です。ゴンさんが車を移動しヘッドライトで手元を照らしてくれました。
そして、ついに完成!!!!
時計の針は、午後5時30分を回っていました。

本来なら、今日中に火入れをしてモルタルを固めるところまでしたかったのですが、日をあらためることに。
幸い、明日はヴァルドルフの子ども達が来る日でもあり、そこで一緒に火入れを楽しむことにし、この日の作業は終了しました。

遅くまでお疲れ様でした。
(記録者:ヤス)


【番外編】
翌日、ヴァルドルフの子どもたちと一緒に釜の火入れ式を行いました。
しかし、ここでも問題発生。
森での作業が終わる頃に釜が焼きあがっているつもりで火を入れたのに、戻ってきたら火が消えているのです。
その後、何度、火をつけても、やはりくすぶって消えてしまう。
実は、構造上この状態では空気が上部煙突から抜けにくいことがわかったのです。
うちわで扇いだり、燃料を使ったりしても埒があきません。
そこで、大英断! 
背面の壁をぶち抜き、強制的に空気が通るようにしてしまいました!

そして、この日も再びあたりは暗闇に・・・ お疲れさまでした。

壁塗り第2弾へ続く→

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